泊海岸(泊浜)

遺跡名称泊海岸(泊浜)
遺跡名称(ふりがな)とまりかいがん(とまりはま)
地方九州・沖縄
都道府県鹿児島県
所在地南さつま市坊津町泊
所在地(ふりがな)みなみさつましぼうのつちょうとまり
種類遺物散布地
時代
  • 鎌倉時代
  • 南北朝時代
  • 室町時代
  • 戦国時代
  • 安土桃山時代
  • 江戸時代
  • 明治時代
立地海岸〜海。水深0〜4m。
範囲海岸一帯および海底
現状海岸は護岸工事により改変されているが、海岸〜海底に遺物は散布している。
周知の有無
内容

1.資料調査:橋口亘(坊津歴史資料センター・輝津館) 文献1
2..2008(平成20)年11月15日:潜水(スキンダイビング)による目視調査(アジア水中考古学研究所)

遺物

国内外産の陶器・磁器(中世〜近代) 数千点
貿易陶磁:青磁・白磁・青花・褐釉陶(中国産)、色絵製品(ベトナム産)など
国内陶磁:肥前染付・薩摩焼・琉球粗焼など

遺構
文献

1.橋口亘 1998「鹿児島県坊津町泊海岸採集陶磁器」『貿易陶磁研究』No.18 日本貿易陶磁研究会
2.橋口亘 2004「中世港湾坊津小考」『中世西日本の流通と交通』高志書院
3.橋口亘ほか 2008『海上の道と陶磁器』輝津館企画展(「海と船の企画展」)図録 南さつま市坊津歴史資料センター輝津館

特記事項

陶磁器の時期は、中世〜近代と多期にわたる。
貿易陶磁は、12〜19世紀代のものが確認されており、主体は14世紀後半〜17世紀前葉にある。この時期は、一乗院跡出土貿易陶磁器とほぼ一致する。
採集遺物は、摩滅が著しい細片が多いことを特徴としている。
2008年11月の目視調査では、砂礫の海底(-2m以下)では遺物の散布が見られたが、砂泥堆積となる-2mでは遺物はまったくみられていない。

写真2008.9,11撮影
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